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BioInnoSense2026でMPE学生チームが受賞しました
2026年8月27日、28日に開催されたバイオセンサの学生コンペティション「BioInnoSense2026」において、徳島大学 医光/医工融合プログラム(MPE)の学生チームがビジネスアワードを受賞しました。
「BioInnoSense」は、バイオセンサの製作とセンシングを通して、社会に新たな価値を生み出す技術とビジネスアイデアを競う大学生対象のコンペティションです。2026年大会には、慶應義塾大学、芝浦工業大学、東京大学、東京科学大学、東北大学、徳島大学、豊橋技術科学大学、早稲田大学の8大学が参加しました。
本大会の実行委員会には、当研究所の矢野隆章教授も参画しており、徳島大学チームの指導にもあたりました。
うがい液から口腔状態を評価する「EOS」を提案・開発
徳島大学チームが提案したのは、家庭で日常的に口腔状態を把握することを目指したシステム「EOS(Every Oral Station)」です。
EOSでは、専用液でうがいした後のうがい液に含まれる3種類のバイオマーカーを測定し、それぞれの情報から歯ぐき、歯、口腔環境の状態を総合的に評価することを目指しました。
学生たちは、アイデアの提案だけでなく、電極表面を工夫した電気化学センサを実際に試作し、バイオマーカーの検出・定量に取り組みました。
さらに、うがい液を測定するためのカップの流路設計、測定回路、測定結果を表示するアプリ、そして事業化を想定したビジネスモデルまで検討し、技術と社会実装の両面を含む一つのシステムとしてまとめ上げました。
専門分野を越え、学生自身が必要な知識を求めて活動
開発の過程では、学生自身が徳島大学歯学部の5名の教授や徳島市内の歯科医院4施設へのヒアリングを行い、口腔ケアや歯科診療の現場にどのようなニーズや課題があるのかを調査しました。
また、開発中に生じた技術的な課題については、理工学部の他分野の教員にも自ら相談しました。
自分たちで課題を設定し、必要な専門家を探して話を聞き、分からない技術を学びながら、試作と検証を繰り返して解決策を形にしていく。約3か月間の活動を通して、学生たちは学部や専門分野の枠を越えながら主体的にプロジェクトを進めました。
最終審査ではビジネス部門で優勝し、テクニカル部門でも高評価を得ました。全国の大学が参加する中で、技術開発だけでなく、その技術をどのように社会で役立てるかまで考えた徳島大学チームの提案は、審査員や参加大学の教員、企業関係者からも高い評価を受けました。
MPEでの学びを、実社会の課題解決へ
今回参加した学生が所属する医光/医工融合プログラム(MPE)は、医学と光学・工学の知識を横断的に学び、新しい価値を生み出すことのできる人材の育成を目指す徳島大学理工学部の教育プログラムです。pLEDをはじめ、理工学部、医学部、先端酵素学研究所などの研究者が教育に参画しています。
MPEの大きな特色の一つが、学部1年次後半から始まる研究室配属です。学生は学部の早い段階から実際の研究に触れ、自ら課題を設定し、解決方法を考え、試行錯誤する経験を積み重ねます。
今回のコンペティションでは、学生たちはバイオセンサの検出技術だけでなく、流路設計や測定回路、アプリの開発、歯科医療関係者へのヒアリング、ビジネスモデルの検討まで、幅広い課題に取り組みました。
学生たちは今回の成果をさらに発展させ、論文としてまとめるとともに、バイオセンサ分野の国際会議での発表を目指しています。
今回の受賞を新たなスタートとして、学生たちのさらなる挑戦が期待されます。



