代表的な研究内容Representative Research
代表的な研究内容Representative Research
pLEDが主に研究している代表的な4種についてご紹介しております。
紫外線
可視光より波長の短い紫外光領域において、300nm以下の最も短い波長領域に対応するのが深紫外光です。波長が短く光子エネルギーが高いことから、有機分子等の化学結合の変化を誘起できるため、表面の洗浄や殺菌およびウイルスの不活化等の有益な効果が得られます。
マイクロ光周波数コム
櫛の歯のように線幅の細いスペクトルが等間隔に並んで発振している光コムは高精度な計測技術に利用されています。当研究所では、小型かつ大量生産可能な次世代のコム光源となる、リング共振器によるマイクロ光コムの開発に取り組んでいます。
プラズモニクス、メタマテリアル
金属ナノ粒子の近接に光増強場が発生する表面プラズモンや、光の波長より細かな人工構造を用いて物質の光学特性を操作した疑似物質であるメタマテリアルの技術を用いて、次世代光源の高出力化や計測デバイスの高感度化といった研究に取り組んでいます。
ウイルス不活化
現在殺菌灯として主に用いられている水銀灯は、環境汚染防止のため2020年12月をもって製造禁止となる予定であり、深紫外LEDはその代用として大きく注目されています。当研究所では医学部と連携し、ウイルス不活性化に関する深紫外光量の定量化や不活化メカニズム解明に関する研究に取り組んでいます。
コンクリート構造異物検知
国土交通省の予測によると2033年までに建設後50年を超える道路・橋の割合が約63%になる見込みであるなど、現代は社会インフラの老朽化が深刻な問題となっています。当研究所では、赤外光やテラヘルツ波を活用したコンクリート構造物のもろさ・ゆがみ・内部の検査技術の開発に取り組んでいます。
深紫外LED
現在の深紫外光源はまだまだ短寿命で、出力効率が低いという課題があります。当研究所では、深紫外光源の高寿命化・高出力化に取り組んでおり、大量の水処理や空気清浄への利用を目標としています。