メンバー詳細Member
光反応を利用した微生物制御技術の構築
白井 昭博[准教授]
次世代光研究部門(併任教員)
2004年 徳島大学大学院工学研究科物質材料工学専攻博士後期課程修了。博士(工学)。
徳島大学、近畿大学、東京農工大学を経て、2017年より徳島大学大学院社会産業理工学研究部講師、2021年10月同准教授に就任。2019年3月当研究所へ併任。
- 可視
- 深紫外
- 赤外
- テラヘルツ
- 医光
- 通信
- 医療
- 検査
- 光源・計測
- その他
- 抗菌
- 殺菌
- 光反応
- 紫外線
- 可視光線
- フェノール酸
研究概要
近年、近紫外線(UV-A)およびブルーライト(365-405 nm)が、殺菌的に働くことが明らかにされ、その殺菌化学種は活性酸素種であることが示唆されている。しかし、その殺菌力は従来のUV殺菌(254 nm)と比較して極めて低いことが課題である。
UVを放射する発光ダイオード(LED)の開発は紫外線の利用用途を広げ、中でもUV-Aやブルーライトは光出力、光変換効率、コスト、ヒトに対する毒性の面でUV-Cよりも優れているため、その波長領域の有効利用が期待されている。
1.光併用殺菌力の向上
フェノール酸およびその誘導体を光反応分子として利用し、UV-Aならびにブルーライトにより起こる光相乗殺菌効果を微生物制御に応用する。
2.農作物、食品の光殺菌技術の開発
収穫前・収穫後農作物、食品の微生物汚染を低減させることを目的とし、光、天然物を利用した安全な微生物制御法を確立する。