メンバー詳細Member
近赤外光およびテラヘルツ波を用いたインフラコンクリート構造物の健全性診断
上田 隆雄[教授]
次世代光研究部門(併任教員)
1995年京都大学大学院工学研究科修士課程修了、1999年博士(工学)取得。
1996年徳島大学工学部助手に着任後、講師、准教授を経て2010年より同大学院社会産業理工学研究部教授(現職)。2019年3月当研究所へ併任。
- 可視
- 深紫外
- 赤外
- テラヘルツ
- 医光
- 通信
- 医療
- 検査
- 光源・計測
- その他
- 赤外
- テラヘルツ
- インフラストラクチャ―
- 健全性診断
- コンクリート
研究概要
我々の生活を支える道路や建築物に最も多く使用される材料は、コンクリートである。
近年、高度経済成長期以降に整備されたコンクリート構造物をはじめとするインフラ構造物の老朽化が進むとともに、劣化構造物の数が増大しており、これら構造物の適切な点検や維持管理が求められている。
しかしながら、膨大な数のインフラ構造物を効率よく、正確に現場で診断する技術は確立されていない。
そこで、我々はコンクリートの経年劣化の原因のひとつである塩害に着目し、特に大きな事故につながる可能性が高い、PC構造物の未充填シース内の塩分濃度を近赤外分光法によって測定する手法を提案する。
さらに、テラヘルツ波によるコンクリート表層部分の品質評価やコンクリート中の鋼材腐食検出を試みる。これより、安心・安全な生活を支えるコンクリート構造物の健全性診断法の開発を目指す。