メンバー詳細Member
無機固体材料を用いた波長同定素子の研究
大石 昌嗣[准教授]
光基礎研究部門
2002年3月東北大学大学院工学研究科機械知能工学専攻博士前期課程 修了
2002年~2005年ヤマハ発動機株式会社 コーポレート R&D 本部
2008年9月東北大学大学院工学研究科機械システムデザイン工学専攻博士後期課程修了
2009年~2010年トヨタ自動車株式会社 FC開発本部
2010年7月京都大学 産官学連携本部 特定助教
2012年5月京都大学大学院工学研究科 講師
2015年5月京都大学 産官学連携本部 特定准教授
2016年4月徳島大学 大学院 理工学研究部 准教授
2017年4月徳島大学 大学院 社会産業理工学研究部 准教授
2023年1月徳島大学 徳島国際サイエンス研究所協働研究教員 (併任)
2023年4月徳島大学 ポストLEDフォトニクス研究所 (兼任)
- 可視
- 深紫外
- 赤外
- テラヘルツ
- 医光
- 通信
- 医療
- 検査
- 光源・計測
- その他
- 無機固体蛍光体
- UV波長検出器
- 紫外線可視カメラ
- 機械工学
- 材料化学
- 光
研究概要
大石昌嗣研究室では,地球環境に調和した技術社会の達成への寄与を目標に,高効率エネルギー変換技術に関する電気化学デバイス(蓄電池・燃料電池・固体照明)の研究を行っています.
紫外線の有効利用の一つとして深紫外線照射による殺菌作用や表面消毒などが挙げられます.これは280 nm以下の波長をもつ紫外線(UVC),なかでも265 nm程度の紫外線が細菌・ウイルスなどのDNAに直接作用して破壊できるためであり,そのUVCに対応する波長のみを識別し,可視化する技術が望まれています.我々は,紫外線励起により発光する無機固体酸化物蛍光体を用いることでUV波長を同定することが可能であることを見出しました.そこで新規無機固体蛍光体材料を紫外線波長同定素子として用いたミニ分光器を作製し,紫外線波長の可視化装置としての機能を確認及び評価します.また高精度カメラとして紫外光を用いたカメラは光強度の強弱を可視化することしかできない(波長同定ができない)モノクロカメラであるが,本技術を用いることで紫外線カメラのカラー化を目指しています.本研究は,機械工学,材料化学,光の異分野融合による研究開発を実施することで,無機固体蛍光体材料を用いた紫外線波長可視化技術の社会実装を目指します.